タバコに火を点ける時にマッチを使うことにした。
100円ライターで火を点けていた時とは違って、1本吸うことがちょっとしたイベントになった。
箱をスライドしてマッチを取り出し、頭の部分を擦り皮に押さえつけてからシュッとすばやく擦ると少し間をあけてボッと火が燃え上がる。消えないように手の平で覆うようにして風を遮りながら咥えたタバコの先を火に近づけ、一吸いめは火薬の匂いも一緒に吸い込む。バケツに張った水にマッチを投げ込むとチュンッと小さな音をたてて火が消える。
ライターで火を点けるお手軽感を遥かに凌駕するアクションの多さ。これら一連の動作を、もたもたせずにスムーズに行うことで、もしかしたら自分が格好良いのではないかという勘違いをゲットできる。気付いてしまった。
作業中の一服。
公園に目をやると、おやおやもう咲き出しましたね、桜。
たかがマッチ、されどマッチ。スペシャルな点火にはチャッカマンよりライターよりマッチだぜ。今じゃお線香の脇にしか置いてない存在。祈りや信仰に近い存在とも言えるね。
だったらパッケージもイカしたデザインじゃあなくっちゃ!
「マッチ展2015」
4月21日(火)〜5月3日(日)